【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は2日、月到達を目指しながら交信を絶ったインドの無人探査機「チャンドラヤーン2号」について、月面で着陸機の墜落地と残骸を発見したと発表した。月周回衛星から11月11日に撮影された画像を公開した。

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NASAが公開したインド無人探査機の衝突痕=撮影日不明(AFP時事)

インド、無人月探査機と通信途絶=着陸失敗の可能性

 チャンドラヤーン2号は7月に打ち上げられ、旧ソ連、米国、中国に続き4カ国目の月面到達を目指したが、米時間9月6日(日本時間同7日)、予定された着陸の直前に交信が途絶えた。NASAが同月、墜落したとみられる地域の画像を公開したところ、残骸特定につながる情報が寄せられ、10月と11月に改めて撮影した画像を詳細に分析した。
 着陸が予定されていたのは、月の南極から約600キロ離れたなだらかな高地。NASAが公開した画像では、墜落した着陸機の残骸や、残骸の衝突で表土が削られた痕が、数キロにわたり広がっている。
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