【台北時事】「こんにちは。台湾と総統府へようこそ。タピオカミルクティーはもう飲みましたか」―。愛媛県から修学旅行で訪台している私立松山城南高校の2年生60人と教諭5人が4日午前、台北の総統府を見学していたところ、蔡英文総統がサプライズで登場し、生徒らを驚かせる一幕があった。蔡氏は、一行と記念撮影をしたり、握手したりするなど、約10分間にわたって「日台交流」を繰り広げた。
ツイッターで即位祝福=台湾総統

 蔡氏は「ここが私のオフィスです」と述べ、愛猫を胸に抱いた自身の等身大パネルを横に、「この猫は蔡想想(ツァイ・シャンシャン)といい、英語名はクッキーです」と紹介し、無類の猫好きをアピールした。また台湾発祥で日本でも大人気のタピオカミルクティーの話題を出すと、生徒は「飲みました」と笑顔で答えた。
 松山城南高校は4日間の日程で台湾を訪問。総統府を見学したほか、地元の専門高校生と交流したり、小籠包作りを体験したりした。
 台湾は近年、治安の良さや日本に友好的な世論を背景に、修学旅行先として人気を集めている。文部科学省の最新調査によると、2017年度に修学旅行で台湾を訪れた高校は332校に上り、国・地域別では2位の米国(208校)を引き離し、トップだった。

台湾総統府で、修学旅行のため訪台中の松山城南高校2年生と記念撮影する台湾の蔡英文総統(中央)
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2019年12月04日20時31分