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長野)決壊までの時間稼ぐ工法を了承 千曲川堤防調査委
北沢祐生2019年12月5日03時00分

 台風19号の豪雨によって決壊するなどした千曲川の堤防を調査する国の有識者委員会は4日、決壊に至るまでの時間を稼ぐ工法で堤防を本復旧させる方針を了承した。国土交通省は今後、土質などの調査を進め、早期に復旧させたいとしている。

 現在、長野市穂保では、約70メートルにわたる決壊部分を土でふさぎ、そこを取り囲むように鋼板を打ち込んで強化した約320メートルの仮堤防が設置されている。
 河川工学や地盤工学などが専門の大学教授らでつくる調査委は11月、川の水が堤防を越えて住宅側ののり面の土が削られたことが決壊の原因と結論づけていた。このため、調査委はこれまで考慮されなかった越水への対策を強化する工法などを議論した。
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