桜島で人工地震 マグマ探る調査

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20191205/5050008705.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

活発な噴火活動が続く鹿児島市の桜島で、火山の専門家がダイナマイトを使って人工的に地震を起こし、
揺れの伝わり方から地下のマグマの位置などを探る調査を行いました。

この調査は、京都大学や東京大学、それに気象庁などの専門家でつくる研究グループが
10年前から継続的に行っているもので、前回から3年ぶりの実施となります。
調査は5日午前0時すぎから始まり、島内の10地点の地下であらかじめ設置したダイナマイトを
次々と爆破させ、人工的に地震を起こしました。

そして島内の185か所に設置された地震計が、その地震波を捉えました。
地震波は地下のマグマがない場所では直進する場合が多い一方、マグマのある場所では
曲がったり速度が遅くなったりします。
調査はこの特性を生かして行われ、今回は島の南部でも多くの地震計を設置しました。

近年、島の南南西の地下で地震が起こると噴火活動が活発化する傾向が確認されている一方で、
島の南部にマグマだまりがあるかどうかはまだ明らかになっていません。
そのため、今回の調査が新たなマグマだまりの存在の推定に結びつけば、
地震活動と噴火活動の関係性を知る手がかりになると期待されています。

京都大学火山活動研究センターの中道治久准教授は
「マグマの位置をまず理解し、ステップを重ねていくことで噴火の予測などにもつながっていく。
幅のある予測でも避難する際の意思決定はできるので、そのための材料を
いろんな見地から集めることは重要だ」と話していました。

12/05 19:34