https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191205/k10012203401000.html


スペインで「神戸ビーフ」誤表示 EUに調査と是正を初要請
2019年12月5日 18時24分

外務省は高級和牛「神戸ビーフ」について、EU=ヨーロッパ連合の域内で誤った表示をしている事例があるとして、EU当局に調査のうえ是正するよう求めたことが分かりました。国が地域ブランドを保護するGIと呼ばれる制度に基づいて、海外の政府機関に行動をとるのは初めてです。

GI=「地理的表示保護制度」は4年前に導入された地域ならではの農産物や食品のブランドを保護する制度です。

「夕張メロン」などのブランドと品質に、国のいわばお墨付きを与えるものです。

日本とEUとの間ではことし2月に発効したEPA=経済連携協定によって、EUの域内で偽物が出回った場合はEU各国が調査し、是正する義務を負うことになりました。

関係者によりますと、外務省は5日までに高級和牛「神戸ビーフ」についてEU域内で誤った表示をしている事例があるとして、GIの制度に基づきEU当局に調査のうえ是正するよう求めたことが分かりました。

具体的にはスペイン・マドリードのレストランで「トロピカル神戸ビーフ」と表示しながら南米産の牛肉を提供しているケースを挙げて改善を求めたということです。

国がGIの制度に基づいて海外の政府機関に行動をとるのはこれが初めてです。

外務省では、GI制度を活用して、海外でも日本の地域ブランドを守っていきたいとしています。


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