JR中野駅周辺の参加店でスタンプを集めると、猫にちなんだグッズがもらえるイベント「第2回ねこまつりat中野」が開かれている。主催者は「中野の街を楽しみながら、保護された猫のことを考えてもらえたら」と話している。12日まで。 (松尾博史)

主催は、利用客が猫と触れ合うことができるカフェ「ネコリパブリック東京中野店」(中野五)。二〇一六年七月にオープンし、さまざまな理由で飼い主が手放すなどした猫を保護団体から預かり、世話している。利用客に猫に親しんでもらいながら引き取り手を探しており、現在は一〜五歳のオス、メス計十匹が店内で過ごす。飼育用品なども販売している。

ねこまつりは、保護された猫のことを知ってもらうとともに、スタンプラリーを通じて地域の活性化につなげようと企画した。もともと「ネコリパブリック東京お茶の水店」(文京区)が一五年のオープン後から、地元の店と協力して開いている。昨年、中野でも初めて開き、五店が参加。今年は賛同者が広がり、飲食、雑貨、洋服、菓子などの二十一店が参加する。

各店で会計をすると、スタンプがもらえる。景品はスタンプ三個で、猫のイラスト入りの缶バッジか、猫が転がして遊ぶおもちゃ。さらにスタンプを集めると、個数に応じて東京中野店などの利用券や、店内で猫にあげるおやつのチケットがもらえる。参加店には、同店で世話している猫のえさ代などに充てる募金箱を置いている。

都によると、殺処分された猫は、現在の分類で統計を取り始めた一五年度には百九十三匹だったが、一八年度はゼロになった。飼い主への啓発や譲渡の取り組みに力を入れていることなどが奏功しているという。

東京中野店の店長、嬉野千鶴さん(45)は「ペットを飼う際には選択肢の一つとして、保護された猫を飼うことを考えてほしい」と呼び掛ける。

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2019年12月7日 東京新聞
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