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山手線の歴史は? 始まりは「品川線」
2019年12月13日 16時14分

東京における鉄道輸送の大動脈の「山手線」。そもそもいつ開業し、発展してきたのか、調べてみました。

JR東日本などに取材してみたところ、山手線の始まりといわれる路線が開業したのは明治18年でした。

その名も「品川線」。区間は品川から新宿を経由して赤羽までの間で、駅は渋谷や新宿、目白などに設置されていました。

調べてみて驚いたのですが、実はこのころは運ぶのは人より荷物のほうが多く、「貨物輸送」が目的だったということです。

その後、明治36年に、池袋と田端を結ぶ「豊島線」と呼ばれる路線が誕生しました。

この時に、もともとあった上野と赤羽などを結ぶ路線と「豊島線」とが接続され、池袋駅、大塚駅、巣鴨駅も開業しました。

これで品川から上野までがつながり、路線名も「山手線」となりました。

ちなみに名称の由来は、東京の「山の手」地域を走っていたことにちなんだものだということで、過去には「やまてせん」と呼ばれていた時期もありましたが、今では「やまのてせん」という呼び方が正式なものとなっています。

そして、大正8年には中央本線の東京と旧万世橋の間の路線が開通しました。

上野から池袋、新宿、品川、東京を通ったあと、すでに開通していた「中央本線」を経由して新宿方面に戻る「の」の字を描くような運行を開始しました。

そして、大正14年に、山手線の上野と東京の間がつながったことで今の形になりました。

ちなみに、山手線というのは正式には品川から新宿を経由し田端までの区間で、田端から東京の間は東北本線、東京から品川は東海道本線までとなっています。
(リンク先に続きあり)