※夜の政治

 政府は17日の衆院内閣委員会理事会で、立憲民主党など野党が提出していた安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の疑惑に関する質問書に回答したが、大半は従来の説明の繰り返しだった。

 質問書は立憲民主、国民民主、共産の各党などが合同で提出し、8項目についてただしている。内閣委では内閣府と内閣官房の担当者が口頭で回答した。

 マルチ商法で消費者庁の行政処分を受けた「ジャパンライフ」元会長の2015年の招待状に記されていた「60」の番号が「首相枠」か否かとの質問には、
「配送するため便宜的につけたもので、それ以上調査する必要はない」と従来の回答を繰り返し、再調査も拒否した。

 桜を見る会の招待者について、首相の事務所が推薦した人を内閣官房、内閣府のチェックで落とした例があるかについては、「今年は落とした例がある」と回答したが、具体的な内容は答えなかった。

 招待者名簿のデータ廃棄を巡って、内閣府が今年1月に公文書のデータ管理方式を変更した際の提案依頼書や契約書の提出要求には「どのようなものが提出できるか精査中」と述べるにとどめた。
招待者名簿の作成手順を記載した文書については「存在しない」と答えた。

 野党側は「全く誠意ある回答ではない」と反発しており、引き続き内閣委の閉会中審査を開くよう要求した。【浜中慎哉、宮原健太】

12/17(火) 13:44配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000050-mai-pol