大津市北比良の国道161号で5月、飲酒運転の車がワゴン車に衝突して5人が死傷した事故で、大津地検は17日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪で、京都市伏見区上油掛町、会社員の男(40)を在宅起訴した。9月に自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の両容疑で書類送検されていたが、地検は飲酒の影響で運転が困難だったと判断し、より罰則が厳しい危険運転罪を適用した。


 起訴状では、5月5日午前0時50分ごろ、大津市北比良の国道161号志賀バイパスで、飲酒して正常な運転操作に支障があると認識しながらワゴン車を運転し、対向車線にはみ出して時速約78キロで逆走。対向の富山県砺波市の地方公務員男性(46)のワゴン車を約7メートル手前で発見したが避けきれず衝突し、後部座席でシートベルトをしていた男性の小学4年の次男(9)を死亡させた、としている。

 捜査関係者によると、男は、滋賀県高島市で飲酒した後、勤務先の社長を京都市まで車で送り、再び高島市へ戻る途中だった。男は、事故から4〜5時間後の検査で呼気中のアルコール濃度が基準値未満だったが、滋賀県警が分析した結果、事故当時は飲酒状態だったと判明したという。

 京都新聞社の取材に男性は「加害者に対し、私たち遺族は厳罰を望んでいる。被害者参加制度を活用し、裁判の行方を見守りたい」と話した。


12/17(火) 21:30配信 京都新聞
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