0001首都圏の虎 ★
2019/12/18(水) 17:32:07.89ID:bYYoM1NJ9***
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――今回紹介する手記は、ノンフィクションライターのインベカヲリ★氏が小島被告から託されたものである。題は「むしゃくしゃした出来事」。裁判では「刑務所に入りたかった」旨も明かしている小島被告だが、当初は家族に迷惑をかけないため、厳寒の長野の地で餓死しようとしていた。が、それも“挫折”。2018年3月のことだ。
〈16日の電話の後から、私は物を食べながら、新幹線の中で人を殺す計画を立てていた。この頃は品川から新横浜までの間で殺(や)ろうと考えているなど、最終的な計画とは少し違う。
電話の後は、もう家族に迷惑が掛かるなどということは問題にならなくて、あとは私の心の倫理的な問題だけだった〉
――〈電話〉というのは、養子縁組していた祖母とのやりとりを指す。この電話で小島被告は、祖母から「縁を切る」と通告されたとしている。
〈見ず知らずの人を殺すにはもう少し、何かがなければならないのではないか。その何かは、まだ私にはない。何かが起こってくれればよいのだが〉
――結果的に引き金となった〈何か〉が起きたのは、21日。長野県木曽郡上松町にある公園の東屋で寝泊まりしていた小島被告に、警察官が立ち退くよう求めたのだ。手記では小島被告と警察官のやりとりが詳述されているが、こんな“暴行”の模様も綴られている。
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〈警察が私の手に持っていた自転車のサイドバッグを無理矢理奪い取った。その時に私の右手の人差し指から薬指までの3本にある爪がめくれて出血した。
「ううっ」
「大丈夫か。病院に行くか?」
「断る」〉
――およそ2日にわたった職務質問ののち、小島被告は公園を後にする。そして道の駅や銭湯、温泉などに立ち寄り、6月9日の凶行に及んだわけだ。彼はこの“動機”である「むしゃくしゃした出来事」について裁判で明かしていない。裁判で「見事に殺しきりました」などと言い放った点とあわせ、インベ氏は次のように解説する。
「彼は、こうして心証を悪くすることで、無期刑の判決が出るのを望んでいた。また、この『むしゃくしゃした出来事』を裁判で語らなかったのも、そのほうが無期懲役になる可能性が高い、と考えたからだ。手紙のやりとりと面会を通して、私には彼が本気で、『一生刑務所に入っていたい』と考えていることがよくわかった」
なぜ小島被告は、人殺しまでして刑務所に行くことを望んだのか。12月19日発売の週刊新潮で、手記のより詳しい内容とあわせ、報じられてこなかった事件の真相に迫る。
「週刊新潮」2019年12月26日号 掲載
12/18(水) 16:59配信
デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191218-00598906-shincho-soci&p=2