盗んだ高級自動車を輸入車であるかのように装って車検登録して国内で販売する手口が横行していることがANNの取材で分かり、国土交通省が一斉調査に乗り出しました。

 今年2月、東京都内の中古車販売会社が海外に輸出販売する目的で購入した車です。価格は約830万円でした。その後、マレーシアに輸出しようとしたところ、すでに同じ車体番号の車が輸出されていたことが分かり、不正が発覚しました。
 中古車販売会社担当者:「一つの車に対して一つの車体番号という形になってますので、(同じ番号が)2台あるということはあり得ない」
 中古車販売会社が車に搭載されているコンピューターを解析したところ、車体に刻まれた番号とは別の車体番号が判明し、2016年に大阪市内で盗まれた車だったことが分かりました。車を輸入車として車検登録した男性は「盗難車だとは知らなかった」と話しています。
 車検登録した前所有者:「あれは外国人から買ったんですよ。中古車業界でいえば、だまされた側です」
 国交省は先月から全国で調査を始めています。
 国交省自動車情報課長:「(チェックが)甘かったということはあるんだろうと」
 これまでに全国で20件の不正登録が判明し、国交省は19日午前、輸入車の登録申請があった場合は厳しく審査するよう全国の運輸支局に通達しました。

12/19(木) 12:15配信
テレ朝ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20191219-00000025-ann-soci