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>死刑判決が出た一審の裁判員裁判


今年は大阪高裁が3月、神戸市の小1女児殺害事件の君野康弘被告(50)と
大阪・ミナミの通り魔殺人事件の礒飛(いそひ)京三被告(41)に対し、
裁判員裁判で審理された一審の死刑判決をいずれも破棄し、無期懲役とした。
控訴審は計画性の程度や従来の量刑との公平性を重視した。

甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は「市民の良識を生かした判決を積み重ねるのが裁判員制度導入の目的だった。
裁判官が従来の判例や量刑を優先し、裁判員の判断を尊重する考えを失っているのではないか」と指摘する。