京都アニメーション放火殺人事件で、京都市消防局は、生存者に聞き取り調査をして避難行動の全容を取りまとめた。トイレに逃げ込み救助までの時間を確保できた人や、呼吸をしようと必死の思いで窓から屋外に出て、見つけたはしごで避難した人もいた。生存者の半数以上は2階から飛び降り助かった。23日の市議会委員会で報告した。

 総務省消防庁のシミュレーションによると、出火1分後には煙が室内に充満し避難が困難になっていて、とっさの判断や偶然の行動が生死を分けた実態が明らかになった。消防局は調査を基に、放火などの特殊な火災時の避難に関する指針を年度内に策定する方針。

2019年12月23日 / 11:02 /  共同通信
https://jp.reuters.com/article/idJP2019122301001443