安倍総理大臣は日中韓3か国の経済界の代表らによる「ビジネスサミット」であいさつし、「ともに協力し、発展する『新しい三国時代』を築きたい」と述べ、自由貿易を推進して日中韓FTA=自由貿易協定などの早期妥結に向け、連携強化を呼びかけました。

安倍総理大臣は、日中韓3か国の首脳会議に合わせ、中国 四川省の成都で開かれた3か国の経済界の代表らによる「ビジネスサミット」に出席しました。

この中で、安倍総理大臣は、会場となった成都が三国志で有名な「蜀」の首都だったことを踏まえ、「3か国の首脳は『魏』、『呉』、『蜀』ではなく、相争う者どうしではない。ともに協力し、国際社会とともに発展する『新しい三国時代』を築きたい」と呼びかけました。

そして、「3か国のGDPは世界の5分の1を超えており、世界の経済成長をけん引すべき存在であるとともに、国際経済秩序の発展にも大きな責任と義務を負っている。政府どうしが困難に直面する時期であっても、人的交流は積極的に進めていかなければいけない」と指摘しました。

そのうえで、「自由で公正な貿易を一層力強く推進していかなければならない」と述べ、日中韓FTA=自由貿易協定やRCEP=東アジア地域包括的経済連携の早期妥結に向け、3か国の連携強化を呼びかけました。

2019年12月24日 11時02分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191224/k10012226471000.html?utm_int=news_contents_news-main_002
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