>朝起きてトイレから戻ってきたあなたは、浴室に干されてたブラウスを手に、
「ブラウスが少し生乾きなんだけど、Tシャツみたいなものをお借りできませんか」
あなたのブラウスは化繊の薄手のもので、朝までには相当程度乾いていたたため、濡れて着用できない状況ではないように見えました。
しかし、私としては別に断る理由もなかったので、パッキング途中のスーツケースを指し、
「その中の、好きな物を選んで着ていっていいですよ」と言いましたね。
あなたはスーツケースから、私のTシャツのうちの一つを選び、その場で素肌に身に着けました。
覚えていないとは言わせません。
レイプ被害に逢ったと思っている女性が、まさにレイプされた翌朝、レイプ犯のTシャツを地肌に進んで身に着けるようなことがあるのでしょうか?
(中略、Tシャツが返還されないことが書いてある)
あなたは記者会見で、自分が受けたと主張する「被害」について、
「レイプという行為は私を内側から殺しました。レイプは魂の殺人です」とまで表現しました。
そこまで言うのであれば、いまのあなたは、私のTシャツを素肌に身に着けることなど、おぞましくて決してできないでしょう。(月刊hanada2017年
12月号266頁)