https://mainichi.jp/articles/20191226/k00/00m/010/128000c
迷走するイージス・アショア 失態続き秋田で見直し論も

政府が秋田、山口両県で進めている陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画が迷走している。防衛省の資料の誤りや説明ミスが相次いで発覚し、秋田では地元住民が強く反発。政権内には候補地とした陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)の見直し論も浮上している。影響は山口にも波及し、12月から始まった地元向けの説明で県や地元自治体は慎重姿勢を示した。政府が当初目指していた2023年度の配備はずれ込む見通しだ。

 「新屋についてもしっかりと再調査した上でゼロベースで評価する方針に変わりはない」。河野太郎防衛相は13日の記者会見で、秋田での候補地である陸自新屋演習場の見直し論を打ち消すように従来通りの姿勢を強調した。

 防衛省は秋田、山口両県で陸自演習場を配備先として「適地」とする考えを地元に説明したところ、6月に資料の誤りが相次いで発覚した。秋田では地元住民に対する説明の際、同席していた東北防衛局の職員が居眠りをし、住民の反発をさらに強める結果となった。岩屋毅防衛相(当時)が両県を訪問して謝罪し、再調査を開始。調査内容について検討する有識者会議も新たに設置し、専門家からの了承を得た上で地元の説得に当たる手順をとった。
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2019年12月26日 15時36分(最終更新 12月26日 16時44分)
毎日新聞