大阪市浪速区の通天閣で27日、干支(えと)の引き継ぎ式があった。平成から令和へ移り代わった1年を締めくくり、今年以上に「亥(い)(良)い年になることを子(ね)(願)い」、新年への“バトン”が渡された。

府民の幸福と繁栄を願う恒例の縁起行事として、1956年から続く。しろとり動物園(香川県)から雌のイノシシ「うーちゃん」と、雌のカピバラ「ナッツ」が式典に臨んだ。

 通天閣観光(大阪市浪速区)の西上雅章会長(69)が「ラグビーワールドカップで日本代表が8強進出を遂げた一方で、あおり運転多発や『亥(い)い訳』が多く、『猪(ちょ)ー亥い年(超いい年)』とはいきませんでした」と亥年(いどし)の口上を述べた。

 人形浄瑠璃文楽座の竹本津駒太夫さん(70)が「『ネズミに水(寝耳に水)』な明るいニュースが生まれる年になりますように。ハッピーチューイヤー」と、子年(ねどし)のにぎわいを願う口上を披露した。

良い1年を子(願)い干支を引き継いだカピバラのナッツ
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大阪日日新聞 2019年12月28日
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