事件関係者個人の実名というのは、その事件が実在したことを示す最も端的な指標だからな。
報道が実名公表にこだわるのはその意味で当然だし、
また、捜査当局やさらにその上位の政府機関が被害者実名公開の可否を恣意的に決定することが常態化すれば、
事件の実在性の存否そのものを当局が恣意的にコントロールし、都合の悪い事件を隠蔽することに繋がりかねない。
自由と人権と民主主義を護持する立場からはそのような事態は絶対に容認できない。

実名報道は人権侵害ではない。全く逆だ。社会全体で人権尊重が維持され続けるために実名報道が必要なのだ。