ことし国内で震度5弱以上の揺れを観測した地震は9回発生し、6月に山形県沖で発生した最大震度6強の地震では、けが人や建物の被害が相次ぎました。気象庁は「被害をもたらすような地震は、いつ、どこで起きてもおかしくない」として、日頃の備えを呼びかけています。

気象庁によりますと、ことし国内で震度1以上の揺れを観測した地震は、今月25日までに1539回発生しました。

このうち震度5弱以上の揺れを観測した地震は、合わせて9回発生しています。

1月3日には熊本県でマグニチュード5.1の地震が発生し、和水町で震度6弱の揺れを観測しました。

総務省消防庁のまとめによりますと、この地震で4人がけがをしたほか、60棟の建物で一部が壊れる被害が出ました。

6月18日には山形県沖を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で震度6弱の揺れを観測し、沿岸には一時津波注意報が出されました。

けがをした人は重傷者9人を含む43人。ブロック塀の倒壊や屋根瓦が落ちるなどの被害が相次ぎ、住宅被害は1650棟にのぼりました。

気象庁は「被害をもたらすような地震は今後いつどこで起きてもおかしくない。家具の転倒防止や備蓄など、改めて日頃の地震の備えを確認してほしい」と呼びかけています。

2019年12月30日 6時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191230/k10012231901000.html
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