使用済み核燃料から回収したプルトニウムにウランを混ぜた「MOX燃料」で、プルサーマル発電を行っている高浜原子力発電所3号機では、1月から始まる定期検査で、使用済みのMOX燃料を初めて取り出すことになりました。
プルサーマル発電に使われたMOX燃料の取り出しは愛媛県にある伊方原発3号機に続いて全国で2例目です。

高浜原発では平成22年以降、MOX燃料を使用したプルサーマル発電を実施していて、このうち3号機では核燃料157体のうち28体がMOX燃料です。
関西電力は1月6日から始める定期検査で発電に使えなくなったMOX燃料8体を初めて取り出す計画です。
取り出したMOX燃料は通常の核燃料と同様に使用済み燃料プールに保管されることになるということです。
プルサーマル発電で使用したMOX燃料を取り出すのは、愛媛県にある四国電力の伊方原発3号機に続いて全国で2例目です。
「プルサーマル発電」は、ウラン資源の保護やプルトニウムの平和利用の観点から国の核燃料サイクルの柱に位置づけられていて、各地の原発で導入を進める方針です。
関西電力は「安全最優先で緊張感を持ちながらMOX燃料の取り出しを行います」としています。

01月03日 12時52分
NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20200103/3050003704.html