農水省職員がユーチューバーに──。有志職員がインターネットサイトに動画を投稿する同省の新プロジェクト「BUZZ MAFF(ばずまふ)」が7日、始まった。職員自らが企画・出演して、農産物や農山村の魅力を紹介する。国内の若者にとどまらず、日本に興味を持つ外国人にも、「BUZZ(バズ)る(注目を集める)」動画を狙う。

 「いつもの芋が違って見えるきっかけになれば」。そんなせりふから始まる動画は、政策統括官付の渡邊さゆりさん(25)が企画した「さつまいも大好きチャンネル」。初回はサツマイモ商品の企画を手掛ける企業の代表と対談した。「サツマイモが大好きな人は多い」「芋掘り体験が原点なのでは」などと語り合った。

 「日本茶チャンネル」を企画した消費者行政・食育課の梅村崇さん(27)は「地域の人とお茶を飲んだり話したりする動画を投稿したい」と意気込む。

 「BUZZ MAFF」は、若者の間でインターネット上で話題を集めることを意味する「BUZZ」と、同省の英語表記「MAFF」を組み合わせた。全14組が参加し、動画サイト「ユーチューブ」で発信を始めた。1日1本ペースの投稿を目指す。

 名誉編集長を務め、企画を主導した江藤拓農相は、同日の閣議後会見で「日本の魅力を若い世代や世界に発信したい」と強調。「上司は内容に一切口を出さない」と職員の創意工夫を最優先する方針だ。「農林水産業や農水省のイメージを変えるきっかけになるのではないか」と期待を寄せた。

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