相模原市の知的障害者施設で入所者19人が殺害されるなどした事件の裁判員裁判は午前11時26分に始まりました。植松被告は起訴された内容を認めました。

裁判が行われる101号法廷に植松聖被告(29)が入りました。植松被告は法廷に入ると軽く一礼をして弁護士側の席に座りました。

髪は背中の中ほどまで伸びていて、黒のスーツに紺色のネクタイをしています。


裁判の「冒頭手続」で、植松被告は裁判長から証言台の前に立つように指示され、はじめに名前や職業などを尋ねられました。

これに対し、被告は「植松聖です」と小さいもののはっきりとした声で答え、職業については「無職です」と答えました。

裁判長は冒頭、被害者や遺族のプライバシーに配慮して傍聴席の一部を高さ1.8メートルほどの遮蔽板で見えないようにしていることを説明しました。

法廷では検察官が起訴状を読み上げるのを前に、裁判長が被害者の要望に応じて個人が特定される情報は伏せて匿名で審理を行うことを説明しました。

裁判では、検察官が起訴状の読み上げを始めました。

この際、検察官は殺人事件の被害者19人については氏名は出さず、「甲Aほか18名」などと述べました。

また殺人未遂事件の被害者については「乙Aほか23名」施設の職員については、「丙A」などと読み上げました。

植松被告 起訴内容認める

植松被告は裁判長から起訴された内容についてまちがったところがあるかと尋ねられると、「ありません」と述べ、殺害などについて認めました。


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