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■それでも続く性生活、拒むと浮気を疑われる

 こうした夫の借金問題以上に、玲美さんが一番気に病んでいるのは、同居している義父との関係だ。

 義父はアルコール依存。定年退職の前から腰と足が悪くなり、仕事ができなくなったことをきっかけに
酒に走った。医者嫌いで、病院には全く通っていない。

 月に3〜4回、義父の機嫌が悪くなる時がある。お酒に酔って、不平不満をダラダラと言う。玲美さんの
子どもたちに当たったり、「うるさい」「あっち行け」と理不尽に怒ったりする。

 玲美さんに対しては、「俺がお前たちの面倒を見てやっているんだから、金をよこせ」と生活費を渡すよ
うに迫る。渡さないと、キレて大変なことになる。

 夫との関係が悪化する中でも、性生活は続いていた。玲美さん自身は、日々の育児や家庭内トラブルで
身体的にも精神的に疲れており、夫とはセックスしたくないと思っているが、夫の要求を拒否すると「男が
いるんじゃないか」と疑われる。夫は嫉妬深い性格で、玲美さんのスマホを勝手に見るなど、いつも束縛し
たがる癖がある。

 「そうやって疑われるのも嫌だし、いくら『浮気なんてしていない』と主張しても、夫から執拗にあれこれ言
われるので、仕方なく応じていました。

 私は子どもができやすい体質で、すぐ妊娠しちゃうんです。真ん中の子も、下の子も。でも、おろすことは
考えたくない。子どもが一番かわいそうなので、産む方向にしか考えられない。産んだら大変なことは分か
っているけど、私1人が頑張ればいいか……と考えていました」