オリンピックイヤーとなる2020年、日本にはたくさんの外国人旅行が来ることが予測されている。
地方に住む日本人も東京や札幌へと集まるため、「民泊」の需要も増えることだろう。

そんな時に頼りになるのが、世界最大級の宿泊予約サイト「エアビーアンドビー(Airbnb)」だ。
宿泊先を決めたり、自分の家を貸しだしたりする時にとても便利なサイトだ。その一方でトラブルも多い。

これまで、宿泊客がマナーを守れず、大騒ぎしたり、家を壊したり、事件を起こしたりといった事例が少なからず報告されている。
そこでAirbnbは予約客が危険人物ではないかどうか、宿泊前にAIで評価する技術を開発し、その特許を申請したという。

■ 宿泊予約した客のネット上の活動を分析

そのAIは、宿泊予定客のSNSをはじめとするネット上の活動をスキャンすることで、予約客の特性をチェックするのだという。
もし「神経症的傾向」「犯罪への関与」「ナルシシズム」「マキャベリズム」「サイコパシー」といった特質が判明すれば、あまり信用できない人物と評価される。

プロフィールの捏造をしている疑いがあったり、SNSやブログなどに、麻薬、アルコール、憎悪を助長する書き込みをしていたり、反社会的組織、売春、ポルノといった事柄に関連している画像や動画などの所持や投稿の疑いが明らかになっても、予約客のスコアは低下する。
さらにその人物に関連したネットニュースも評価対象となり、犯罪に関与しているらしいことが分かれば、その重大さも考慮される。
こうした情報を総合して、その人物が現実世界で他人に対してどのように振る舞うと思われるか予測し、ホストと宿泊客の相性が算出されるのだという。

■ 信頼できる相手かどうかの判断はAIが行う時代へ

この特許はAirbnbが身元調査スタートアップ「Trooly」を買収してから開発されてきたのだそうだが、実際にこれを利用しているのかどうかについて、同社はコメントを拒否したとのこと。
ただしAribnbのサイトには、「全予約のリスク評価を行い、疑わしい予約は自動的にキャンセルしています」との記載がある。

どうやら、私たちが関わる相手が信頼できる相手かどうかの判断は、ますますAIによってなされる時代になりつつあるようだ。
というか我々のネット上での活動は全て筒抜けになっているという事実も把握しておく必要もありそうだ。

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