新潟市中央区学校町通3の住宅で6日に住人で無職の福部淳子さん(77)の遺体が見つかる事件があり、新潟中央署は9日、死因は失血死と発表した。遺体に刃物でできたとみられる傷があり、同署は殺人、死体遺棄事件の可能性が高いとみて捜査。同居の50代の娘の行方を追っている。

 娘は遺体が見つかる直前の5日までこの家に住んでいたとみられ、その後連絡が取れていない。昨年末には、遺体を発見した親族が娘と連絡をとっていた。

 捜査関係者によると遺体は紙や布のようなもので包まれ、1階の台所で発見された。遺体には氷などで遺体が腐らないようにした痕跡があった。発見時には家の鍵は閉められ、荒らされた様子もなかった。親族が6日に新年のあいさつで家を訪ね、反応がないことから合鍵で家の中に入り、遺体を見つけて110番した。

 近くに住む男性は「2人で一緒に買い物に行くところを見かけた。仲の良さそうな親子だった」。別の70代女性は「昨年の夏ごろから母親を見かけなくなった。プールでリウマチの治療をしていた。入退院を繰り返していたので、てっきり入院していたのかと思っていた」と驚きを隠せなかった。娘は新潟駅近くの福祉系専門学校で講師を務めていたという。【露木陽介】

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