昨年1〜11月に全国の警察が受理した110番通報のうち18・4%は緊急の対応が不要な内容だった。
中には「携帯電話を機種変更したので試しにかけてみた」「酔っ払って帰れない。パトカーで送ってほしい」「家の中にゴキブリがいる」「きょうは何日ですか」といったものもあった。「110番の日」の10日を前に警察庁がまとめた。

同期間の受理件数は829万9775件で、前年同期間より5万9937件少なかった。
緊急の対応が不要な通報は、前年同期よりも7万9179件少ない152万4542件だった。

緊急性がない通報の内容別では、「救急車は何番に電話すればよいのか」などの「照会」が46・3%、「信号機を設置してもらいたい」といった「要望・苦情・相談」が43・8%、「虚報・誤報」が9・9%だった。
警察庁は、こうした通報が集中すると、事件や事故の関係者からの急を要する通報を受けられなくなる恐れがあると懸念する。

悪質なケースは、偽計業務妨害や軽犯罪法違反(虚偽の犯罪・災害の申し出)事件として摘発しているという。
同庁は不急のものは「警察相談専用電話(#9110)」を利用するよう呼びかけている。

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