任天堂の旧本社ビル、来年夏にホテルへ 昭和初期に完成
2020年1月10日 19時05分
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 任天堂(京都市南区)の創業の地に残る旧本社ビル(同市下京区)が、来年夏にホテルに生まれ変わることになった。昭和初期に建てられたアール・デコ風の建物の雰囲気をできるだけ残しながら増改築し、レストランやバー、ジムやスパを備えた約20室のホテルに改装するという。
 1930年に完成した旧本社ビルは鉄筋コンクリート4階建て。59年に東山区に移転するまで本社として使っており、外壁には花札やかるたを製造していた当時の銘板も残っている。
 任天堂の創業家の資産管理会社の所有で一般には公開していないが、歴史的な建物を将来にわたって保存・活用するためにホテル化することを決めた。増改築は安藤忠雄建築研究所が設計を監修し、結婚式場やレストランを展開するプラン・ドゥ・シー(東京都)が運営を担う。
 周辺は訪日客らの増加で宿泊施設が急増しており、周辺の商店主によると「NINTENDO」ゆかりの建物と知って、足を止める外国人も多いという。(佐藤秀男)