「成人の日」。人生に一度の晴れの日とあって、多くの新成人が振袖やスーツなどをまとって成人式に行くのではないでしょうか。総務省統計局によると、2020年の新成人は約122万人です。「人口減少」がうたわれて久しいですが、この数字はどう見れば良いのでしょうか。
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統計開始後トップは1970年の“246万人”

 総務省統計局が統計を取り始めたのは1968年です。以降、最も新成人数が多かったのは1970年で約246万人でした。第1次ベビーブーム(1947〜49年生まれ)世代のうち49年生まれの人が成人に達した年です。

 今年を含む53年分の統計のうち、新成人数が200万人を超したのは1968〜71年の4年と、第2次ベビーブーム(71〜74年生まれ)世代が成人した93〜95年の3年、の計7年だけです。
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直近10年、ピーク時の半数水準で推移

 第2次ベビーブームの世代が新成人にさしかかる手前、新成人数の推移が180万人前後で推移していたころに極端に新成人の数が落ちたのは、1987年で、約136万人でした。

 これは1966年生まれが新成人となる年でした。66年は60年に一度に訪れる丙午(ひのえうま)と呼ばれる年で、この年は「火災が多い」「この年に生まれた女性は気が強く男性を食べる」などと言われているため、出産を避けた人が多いとみられています。

 ちなみに、次の丙午は2026年です。


 21世紀に入ると、新成人の数は下降傾向に入ります。丙午の関係で新成人数が下がった1987年を下回ったのが2008年のこと。2010年以降は120万人台で微増・微減をつづけており、ピーク時の約半数の水準で推移しています。今年の約122万人は、歴代もっとも低かった14・16年の約121万人は辛うじて上回った、という位置づけです。
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今後の見通しは?

 徐々に、しかし着実に減ってきている新成人数。今後はどうなっていくのでしょうか。

 厚生労働省の人口動態の推移をみると、2016年には出生数が100万人の大台を割り、続く17年、18年も微減が続いています。足元の数字を見る限り、遠くない将来、新成人の数も100万人以下になってくるのは避けられそうにありません

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1/13(月) 11:46配信
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