成人の日の13日、各地で成人式が開かれた。新成人の約4割が外国人の東京都豊島区では無料で着物を貸し出して着付ける取り組みがあり、留学生らが振り袖や、はかま姿で式典に臨んだ。

 区内の外国人の新成人の割合はこの20年間で10倍になったが、文化の違いなどから参加するのは数%にとどまる。立教大の中国人留学生、呉若嵐(ご・じゃくらん)さん(20)は振り袖姿で「日本で20歳を迎えられて、うれしい」と笑顔。「大人になったという自覚がわいた」と気持ちを新たにした。上智大のフランス人留学生、ローレン・コーナーさん(20)も「着付けしながら日本の美の意識を垣間見られた。日本に少し溶け込めたよう」とはにかんだ。
 総務省によると、新成人の人口は推計122万人で前年比3万人減。総人口に占める割合は10年連続で1%を下回った。

毎日新聞 2020年1月13日 22時57分
https://mainichi.jp/articles/20200113/k00/00m/040/170000c

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振り袖やはかま姿で成人式に参加した(右から)米国、韓国、中国、フランスからの留学生と日本人の学生=東京都豊島区で2020年1月13日、大西岳彦撮影