2020年1月9日 14:21 JST

サイバーセキュリティー会社チェック・ポイントが注意喚起

ティックトックは欠陥の修正プログラムを用意

サイバーセキュリティ会社チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、中国のバイトダンス(字節跳動)が運営する動画共有アプリ「ティックトック」のセキュリティー上の欠陥に注意するよう呼び掛けている。

  チェック・ポイントによると、ハッカーがこの欠陥を悪用してユーザーのアカウントに不正侵入した可能性があるという。米議会から批判を浴びてきたティックトックにとって、さらなる打撃となる。ティックトックのユーザー数は10億人を超える。

チェック・ポイントはリポートで、一連の脆弱(ぜいじゃく)性を指摘。これをハッカーが悪用すればユーザーのアカウントと情報の不正操作が可能になり、個人データを流し、動画を削除できると説明した。同社は既にティックトックに欠陥の存在を伝えており、ティックトックは対策を施したという。ティックトックは修正プログラムを確認した上で、ユーザー情報の保護に努めるとした。

 今回の欠陥発覚で、ここ数年爆発的に人気が高まってきたソーシャルメディアサービスへの監視の目が強まる可能性がある。バイトダンスは主にティックトックに支えられ、世界で時価総額最大の新興企業となった。しかし米中関係の緊張激化に伴い、米議員はティックトックが米安全保障上の脅威だとし、調査を求めてきた。バイトダンスはこうした懸念に対応するため、複数の選択肢を検討している。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-09/Q3TPAL6TTDS001
https://i.imgur.com/ycYMFew.jpg
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