兵庫県姫路市立小学校に勤める50代の男性教員が昨年11月末、授業の指導役として訪問した小学校で男子児童にけがをさせた問題で、市教育委員会が教員の行為を体罰と認定していたことが分かった。市教委は近く、県教委へ報告する方針。

市教委などによると、教員は道徳の授業に立ち会った際、姿勢を正そうと女子児童に触れたのを男児に指摘され、廊下に連れ出して暴行したとされる。聴取に対し教員は「男児の腕を引っ張った」などと暴行を認めた。

一方、教員が指導していた3小学校は児童にアンケートを実施。男児らの学級を含む4クラスで男女22人が、姿勢を正す指導で「肩や背中を触られたことがある」とし、うち13人が「嫌だった」と答えたという。

市教委は「子どもが嫌だと感じているのは事実。ふさわしくない指導だった」としている。この教員による体罰をめぐっては、男児の保護者が昨年12月、姫路署に被害届を提出し、受理されている。

1/16(木) 6:00
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