https://i.gzn.jp/img/2020/01/16/twitter-dorsey-no-edit-button/00_m.png

テキストメッセージングSNSであるTwitterは、一度ツイートした内容は後から修正することが不可能な仕様となっています。Twitterのジャック・ドーシーCEOが、YouTube上で行われた質疑応答企画で「投稿済みのツイートを後から編集できるようにする機能を追加する予定はない」と明言しました。

Jack Dorsey says we’ll “probably” never get to edit tweets
https://www.inputmag.com/tech/jack-says-well-probably-never-get-to-edit-tweets

Twitterに後からツイート内容を編集できる機能をつけるかどうかは、2013年から議論されており、Twitterの運営側でも優先的に扱う課題とされていたことが報じられています。

Twitterがツイートを後から編集できる機能の導入を検討中 - GIGAZINE


また、2019年にYouTube上で配信されるトーク番組に出演したドーシーCEOは、ツイート内容を投稿してから5〜30秒ほどの間は修正できるようにするというアイデアを披露しました。

Twitterのツイート編集機能についてジャック・ドーシーCEOがリアルタイム性との兼ね合いを語る - GIGAZINE
https://i.gzn.jp/img/2019/02/04/tweet-edit/00.jpg

今回、ドーシーCEOがYouTubeでさまざまな質問に直接答えるという企画の中で、Twitterの編集機能についてあらためてコメントしました。ドーシーCEOの質疑応答ムービーは以下から見ることができます。

https://youtu.be/de8wRd2TQQU

編集機能について回答するのは2分57秒辺りから。「2020年には編集ボタンが追加されますか?」という質問に対して……
https://i.gzn.jp/img/2020/01/16/twitter-dorsey-no-edit-button/s01_m.png

「答えは『いいえ』です」と言い放つドーシーCEO。

ドーシーCEOによると、TwitterはもともとSMSのようなテキストメッセージングサービスとして始まったため、メールを一度送信してしまうと手直しができなくなるのと同じように、Twitterでも編集ボタンを追加する予定はなかったとのこと。ドーシーCEOは「初期の頃、私たちはテキストメッセージの雰囲気と感覚を維持したかったのです」と語っています

しかし、今ではスマートフォンアプリやブラウザ版も進化し、状況が大きく変化。編集可能になることによって解決される問題も出てきているとドーシーCEO。例えば、ツイート内容にミスがあった時、従来であれば削除して再投稿する必要があります。しかし、一度ツイートしてしまうと他人にリツイートされる可能性があり、間違った内容のツイートの削除がやりづらいという問題が生じます。

リアルタイムで流れていくツイートを修正するというのは難しいものがありますが、ドーシーCEOは「ツイートしてから1分以内であれば修正可能」という機能を実際に検討したとのこと。しかし、その機能を盛り込むと、どうしてもツイートが1分遅れで投稿されることになってしまうため、断念したそうです。結論としては「私たちもいろいろ前向きに考えてみたけれども、編集機能を導入する予定はないでしょう」とドーシーCEOは明言しました。

2020年01月16日 10時53分
https://gigazine.net/news/20200116-twitter-dorsey-no-edit-button/