近年、新幹線や特急列車だけでなく普通列車でも外国人観光客の姿を見かけるようになった。日本政府観光局(JNTO)によると2019年1〜10月累計の訪日外国人旅行客数は前年同期比3.1%増の2691万4400万人となった。2020年には東京五輪、2025年には大阪万博が開催されるため、さらに多くの外国人観光客の訪問が予想される。

 ところで、外国人観光客は日本の鉄道に対して不満は持っていないのだろうか。あるとすれば、不満の1つは駅名のわかりにくさだろう。
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■訪日客は似たような音の駅名に弱い

 昨年、筆者は京都でポーランド人の友人を案内する機会を得た。友人は2回目の訪日であったが、日本語はあいさつ程度しか理解できない。筆者は前日に待ち合わせ場所として京都市営地下鉄「四条駅」を指定したが、友人は「四条駅」から約2キロ離れた京阪「七条駅」と勘違いした。

 外国人が「四条駅」と「七条駅」を間違えることは無理もない。まず、「しじょう」「しちじょう」と発音が似ている。日本人でも耳で聞いたら聞き間違えるかもしれない。しかもローマ字のつづりが似ている。「四条」は「Shijo」、「七条」は「Shichijo」だ。
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 外国人との接触が多い関東の住人に聞くと、東京でも同様のトラブルは起きているという。例えば、東京メトロ銀座線「浅草駅」と千代田線「赤坂駅」。どちらも日本人には有名な地名だが、「あさくさ」と「あかさか」は日本語になじみがない外国人にとっては確かに聞き違えても不思議はない。ローマ字で書くと「Asakusa」「Akasaka」になり、筆者も思わず見間違えそうになる。

 ほかにもJR埼京線「板橋駅」と中央・総武線「飯田橋駅」も外国人がよく間違える駅だという。路線では、京王電鉄「京王線」とJR「京葉線」だ。
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 類似音を持つ駅名を区別するには英字と数字を組み合わせた駅ナンバリングが有効だ。前述の東京メトロ銀座線浅草駅は「G19」、千代田線赤坂駅は「C06」となる。国内における駅ナンバリングの本格導入は2000年代からはじまり、地方でも導入が進んでいる。

 ところが、駅ナンバリングは大きな欠点を抱えている。それは経路検索アプリ、グーグルマップで検索すると駅ナンバリングが表示されない地域がある点だ。

 2019年12月現在、筆者のスマートフォンでグーグルマップ(バージョン10.31.1)を使うと、首都圏にある駅は駅ナンバリングが表示される。一方、関西にある駅では駅ナンバリングは表示されない。日本人も含めた多くの観光客はグーグルマップを多用することが予想されるだけに、駅ナンバリングの非表示の影響は大きい。首都圏以外で外国人観光客に案内する際は駅ナンバリングが記された地図を使って説明するのがベストだ。


■駅名改称の必要がある駅、ない駅 

 関西では昨年10月1日に行われた私鉄各社による駅名改称が話題となった。阪急・阪神「梅田駅」は「大阪梅田駅」、阪急「河原町駅」は「京都河原町駅」、阪急「石橋駅」は「石橋阪大前駅」となり、計10駅の駅名が改称された。

 今回の駅名改称の特徴はターミナル駅に「大阪」や「京都」といった都市名が追加されたこと。そして「石橋阪大前」のように施設名や観光名所が駅名になったことが挙げられる。
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 冒頭の友人がポーランドに帰国した後、「京都河原町駅」という駅名についてどう思うか聞いてみたところ、「長い駅名より、グーグルマップで見やすい短い駅名がベスト」と一蹴された。大阪に1年ほど居住している韓国人の知人は「大阪梅田駅」に対し「長くて違和感がある」と述べた。少なくとも私の身の回りの外国人の間で好意的な意見は聞かれなかった。

 国内ではここ2〜3年でスマートフォンを片手に駅構内を歩く外国人観光客が目につくようになった。筆者も一昨年から海外旅行ではグーグルマップを用いており、紙媒体のガイドブックは使っていない。
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全文はソース元で
1/17(金) 5:40配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200117-00323647-toyo-bus_all

★1 2020/01/17(金) 22:40:28.50
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