全国都道府県対抗男子駅伝は19日、広島市の平和記念公園前を発着点として、一般(社会人、大学生)2区間、高校生3区間、中学生2区間の計7区間48キロで行われる。今年の箱根駅伝(2、3日)で210選手中177人(84・3%)が履いたナイキの厚底シューズ「ズームXヴェイパーフライネクスト%」を、今大会に出場する中学生も半数以上が使用する見込みだ。厚底にカーボンプレートが内蔵され、絶妙な反発で抜群の推進力を生む高速シューズは、若年層にも浸透している。

 18日、広島市内で行われた前日練習では、各都道府県代表の中学生ランナーの半数以上がナイキ厚底シューズで調整した。ある県の監督は「ナイキの厚底シューズの使用率は中学生全体では10%以下だろうが、この大会レベルの選手になると半数を超える」と話した。別の県のコーチは「選手によって異なるが、中学生の3キロ区間でも10〜20秒、タイムは変わると思う」と見解を示した。

 同シューズを使用した選手が国内外のマラソン、長距離で好記録を連発。世界陸連が新規則で使用を禁じると複数の英メディアが報じている。日本陸連の河野匡・長距離マラソンディレクター(59)は「世界陸連が1月末にリポートを出し、3月の理事会で何らかの回答が出されると聞いている。(東京五輪マラソンの札幌開催変更と合わせて)振り回されてばかり」と話す。19日の全国都道府県対抗男子駅伝も含め、厚底シューズに対する関心は、しばらく続きそうだ。

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