日本語の標準語は人工的

どの言語でもそうだが、「国語」というのは案外味気ないもの
日本なら文部科学省などが「こういう使い方をしなさい」と通達したような表現を
使わないと叱られてしまうからね NHKや朝日新聞なども日本語の標準を作成中

教育、辞書、メディアなどによって、言語の幅や奥行きが狭められている
たとえば手書きの手紙なら、書き手の教養や人柄が出る
電話で直接話せば、お里が知れる

アイヌ語がいい例かもしれない もうアイヌ語なんか存在しない
我が国の江戸時代のアイヌ語のバリエーションを100とすると、
現在は1にも満たないだろう 日本語が小学校1年生の教科書限定になるようなものだ

世界には数千の言語と、数万の方言と、話す人の数だけ個性があったのに、
実に嘆かわしい現状だ

もうすぐ人類は言語の多様性を失う その先に待っているのは、文化の画一化
そして、種の絶滅だろう