青森県内の「1人あたり市町村民所得」が今年も公表され、六ケ所村が前年度比5・3%増の約1656万円で県内最多だった。村に立地する核燃料サイクル施設の関連事業などが地域経済を押し上げたとみられる。六ケ所村のトップは現在の推計基準になってから11年連続。

 1人あたり市町村民所得は、企業所得を含む市町村民所得を総人口で割ったもので、個人の所得水準を表すものではない。県統計分析課が9日に公表した2016年度の市町村民経済計算によると、県全体でみた1人あたり所得は約256万円。前年度より2・0%増えた。雇用者報酬や企業所得の増加が所得増を支えた。

 市町村別では六ケ所村に次いで、津軽ダムがこの時期に完成した西目屋村の約360万円、漁港の関連工事があった東通村の約277万円の順だった。北海道新幹線の大規模工事が終わった今別町は前年度比13・2%減の約203万円で、最も減少率が大きかった。
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