★資本主義がいいのか共産主義(社会主義)がいいのかという論争は2000年以上前から古代ギリシャで行われていたもの★

資本主義がいいのか共産主義(社会主義)がいいのかという論争は2000年以上前から古代ギリシャで行われており、
資本主義の権化であるアメリカがその思想を利用して極端な共産主義国ソ連を作り。
人々の共産主義に対する信望を失墜させただけ。

「我々は最も優れた人々にとって最も優れた国家とはどのようなものであるか研究しているのだから、
それだけでなく現に善いと言われている国制についても考究しなければならない。
これは正しいものや有用なものを見るためであり、立派でない現在の国制を立派にするために行うのである。

 まず、この考察の始点は、国民はすべてのものを共有すべきか、共有すべきでないか、
あるいは、あるものは共有すべきだが、あるものは共有すべきではないか、としなければならない。
というのは、国という共同体がまず場所を共有し、国民は国を共有しているわけだが、
プラトンが『国家』で主張するように子供も妻も所有物も共有することが出来ないこともないからである。(アリストテレス『政治学』)

共産主義(社会主義)がいいか資本主義がいいかという命題は、結局は、生命ある機械(人間)を含めた生産手段を
どのように所有すれば社会的に最も効率的になり、人々が最も幸福になるかというもの。
プラトンは(国民が神の如き理知を持つことを前提に)女や子供、財産などを共有することを理想とした。

一方、アリストテレスは、財産というのは最も大切に扱われ、最も効率的に利用されるのがいいから、
財産は私有され、それを誰にでも利用させるようにすることが最も適当だと主張した。

マルクスは生産手段の一つである生命ある機械(人間)に着目して、それを所有する資本家たちを批判した。
(マルクスの思想の欠点は生命なき機械の生み出す付加価値を無視していることにある。機械が人間以上のことを
何もかも出来るようになったらその思想の根本である労働価値など無価値になってしまう。
従って、マルクスを教祖にしている限り共産主義の実現どころか、共産主義とは何なのかさえ理解することはできないだろう。
プラトンこそ共産主義の教祖に相応しい)

そして、ここまで社会も技術も進歩したからには、財産を公有しても十分に大切にすることは出来るだろうし、
そうすれば財産(インフラなど)を誰でもより多く利用できるようになるだろうから社会主義の方が理に適っている。
少なくとも水道や高速道路、鉄道などは民営化すべきではないだろう。

−9−0お