航行中の船が他船にレーザーポインターの光線を照射している問題で、海上保安庁の巡視船2隻が昨年12月〜今年1月、照射を受けていたことがわかった。同庁の奥島高弘長官が22日の定例記者会見で明らかにした。けが人はなく、運航にも支障はなかったという。

 レーザー照射は自船の位置を近くの船に知らせるために行われているとみられ、運輸安全委員会の調査ではここ数年で30件近くに上る。船員の目に当たり航行に支障が出た例も確認されている。同庁によると、巡視船に照射したのはいずれも外国商船だったという。

 船舶への照射を禁じる法令はない。奥島長官は「照射が行われないよう、必要な指導をさらに実施する」と述べた。

1/22(水) 20:20配信
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