富山市内でインターネットカジノを行っていたとして、警察は23日、店の経営者と客の合わせて5人を常習賭博などの疑いで逮捕しました。インターネットカジノの摘発は県内で初めてです。

 逮捕されたのは、富山市総曲輪のインターネットカジノ店「ブラックリバー」店長 福田直人容疑者(30)、同じく経営者で栃木県宇都宮市の高松昭孔容疑者(34)と自称・長野県長野市の黒川和義容疑者(52)、そして客は、いずれも砺波市の20歳の男2人です。

 警察によりますと、福田容疑者は、23日きょう午前0時すぎ、「ブラックリバー」で客2人に現金を賭けさせてインターネットでカードゲームのバカラ賭博などをした疑いが持たれています。また、高松容疑者と黒河容疑者は23日は店にいませんでしたが、福田容疑者と共謀して去年9月から今月にかけて客に現金を賭けさせてバカラ賭博などをした疑いです。

「午前3時過ぎです。押収物を捜査員が車に積み込みます。ゲームに使われていたパソコンのモニターとみられます」

 警察は、店の捜索を行い、パソコンや現金およそ120万円などを押収しました。インターネットカジノの摘発は、県内で初めてです。逮捕された5人は容疑を認めているということです。

 この店は、来店した客が現金を払ってポイントを買い、店のパソコンでインターネットにつなぎバカラなどのゲームを行います。ポイントは換金でき、客がゲームに勝てばポイントが増えます。店に利用料や入場料はありませんが、客が負けてポイントが減ればその分が店の売り上げになっていたとみられます。

 警察の摘発から逃れるため店には紹介がないと入れず、入店前には防犯カメラで客の顔などを確認していたとみられます。警察は、店の売り上げの一部が暴力団の資金源になっていたとみて、捜査しています。

2020.01.23 18:43
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