0001みつを ★
2020/01/23(木) 23:20:12.25ID:dJjBGvu99ニューヨークタイムズ 世界の話題
世界の船乗りの4人に1人 海運はフィリピン人が支えている
2020.01.22
ジュン・ラッセル・レウニール(27)は7年前、最初の航海で貨物船内の奥深くに送り込まれ、筋肉が痛くなるまでシャベルで鉄鉱石をすくった。その後もさらに12時間、彼はシャベルを振るい続けた。
「その1カ月間は、船室で3度も泣いた」とレウニールは語った。
レウニールのようなフィリピン人たちは、ここ数十年にわたり、国際貿易の90%を担うグローバルな海運業を支えてきた。
数カ月前、レウニールら計19人のフィリピン人の男性船員は日本からフィリピンまでのセメント運搬船に乗務した。
船にビジターとして乗った者を、海の旅は新鮮な気持ちにさせる。エンジンのうなりで、波の音がかき消される。嵐の後、甲板には死んだトビウオが散らかる。安い燃料の臭いに満ちた風が吹く。
だが船員たちにとっては、海のロマンはとっくに消え去っており、骨が折れる単調な作業の繰り返し以上につらいのが、仕事の後の退屈さだ。
船で料理人をしているジェイソン・グアニオ(29)はかつて、モンテネグロから中国までボーキサイトを運ぶ2カ月の航海をしたとき、海以外のモノが見えることを期待してブリッジ(操船室)へと駆け込んだことを思い出した。
だが過去30年間、その大半を貨物船に乗務してきた機関室調整員のアルヌルフォ・アバド(51)はこの仕事に感謝していると語った。「海は私に生きがいを与えてくれた」
船員になった男性は、漁民や大工や稲作農家の息子たちである。ほとんどが望むオフィサー(訳注=機関長や航海士ら海技資格を持つ乗組員)になるには、大学の学位が必要だ。そのために、なかには裏庭での養豚の稼ぎや道端でアイスキャンディー売りをして得たポケットマネーを学資にして大学を出た者もいる。
(リンク先に続きあり)
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