40年以上にわたり熊本県内で発行されてきたタウン誌「月刊タウン情報クマモト」(タンクマ)が、2月27日発行の3月号を最後に休刊する。部数の減少が主な理由で、現時点で復刊の予定はないという。発行元のウルトラハウス(熊本市中央区)が24日、発表した。

 タンクマの創刊は1979年8月号。流行に敏感な熊本ならではのファッションやグルメ、音楽などの情報を発信し、若者から親世代まで幅広い読者層に向けた企画特集を掲載。「タウン情報全国ネットワーク企画大賞」で編集企画部門の大賞に輝くなど、全国的にも高く評価された。

 ただ、90年代に4万数千部あった発行部数は現在約2万5千部まで減少。創刊40年を記念し昨年11月号から刷新したばかりだったが、販売と広告収入の減少を回復するのは難しいと判断、今年に入って休刊を決めたという。

 24日会見したウルトラハウスの白石伸彦会長は「少子高齢化が進み、情報を得る手段が紙媒体からスマートフォンやパソコンへ変わる中、やむを得ない経営判断。これまで応援していただいた皆さんにお礼を申し上げたい」と語った。
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 同社はタンクマを含む紙媒体事業を縮小する一方、ブライダルやテナント事業は継続。編集部スタッフ5人(20代〜50代)の雇用は、配置転換も含め検討中としている。(川崎浩平、飛松佐和子)

1/25(土) 8:07配信
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