中国内外で感染が拡大する新型肺炎について、豪州メルボルンのピーター・ドハティ感染免疫研究所のチームは29日、患者から採取したウイルスを分離し、培養することに成功したと発表した。中国以外でウイルスの培養に成功したのは、豪州が初めて。


 同研究所でウイルス識別研究所長を務めるジュリアン・ドリュース医師は、今月24日に王立メルボルン病院に到着した患者のサンプルから新型コロナウイルスを分離させ、実験室で培養したと明らかにした。


 中国の衛生当局はすでにコロナウイルスのゲノム配列を公表しているが、同医師は「臨床現場での診断には役立つが、実際のウイルスを所有することで、抗体検査の作成や、症状が現れず、感染に気づかない潜在的な患者の発見にも有効だ」として、ワクチン開発の可能性にもつながると期待を寄せた。

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■動画
Wuhan coronavirus in culture https://youtu.be/qTt3P5V8M1A

https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/2/32913.html