ドローンを無許可で飛ばす 阪神・淡路大震災の追悼行事で実行委


「1・17のつどい」の会場上空を飛んでいたドローン=1月17日午前、神戸市中央区
 神戸市中央区の東遊園地で1月17日に開かれた阪神・淡路大震災の追悼行事「1・17のつどい」で、実行委員会が写真や動画を上空から撮影するため、市の許可を得ずに小型無人機ドローンを飛ばしていたことが分かった。航空法の規制からは外れる重さ200グラム未満の機体だったが、同市の都市公園条例は市内の公園での飛行を原則禁じている。

 実行委は、つどいを記録しようとドローン飛行を初めて企画。実行委が依頼した民間団体が無償で協力し、地震発生時刻の午前5時46分の前後、断続的にドローンを飛ばした。

 市公園部管理課によると、公共目的で申請を受けた場合、安全性が確認できれば飛行を許可することもあるが、実行委は「つどい」の窓口の部署に伝えただけで申請していなかった。つどいには午前7時時点で約7500人が訪れ、「飛行音が気になった」との声も上がっていた。

 実行委は「飛行の手続きまで関知していなかった」と説明。同課は「記録という趣旨は理解できるが、夜明け前に大勢の人が集まる場でもあり、安全面に配慮してもらう必要がある」としている。(長谷部崇)


「1・17のつどい」の会場上空を飛んでいたドローン=1月17日午前、神戸市中央区
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/202001/img/b_13078396.jpg

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2020/1/31 18:35神戸新聞NEXT