2/4(火) 0:05配信
毎日新聞
山形・蔵王で外国人相次ぎ遭難か 中国籍の男性と台湾出身?女性


 山形市蔵王温泉付近で2、3の両日、山岳遭難とみられる通報が相次ぎ、中国籍の男性と台湾出身とみられる女性の2人と連絡が取れなくなっている。

 2日午後4時15分ごろ、蔵王温泉の「蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅」から熊野岳や刈田岳方面に1人で向かった中国籍で横浜市鶴見区の会社員、栾成斌さん(36)の妻から「夫が戻ってこない」と蔵王スキーパトロール隊本部に連絡があった。

 山形県警山形署によると、夫妻は1日から蔵王温泉を訪れ、栾さんは2日午前9時ごろ「(蔵王の)御釜を見に行く」と出発したという。妻とは同日正午に地蔵山頂駅で待ち合わせをしていたが現れず、携帯電話もつながらなかったという。

 同署の山岳救助隊は3日午前8時半から同パトロール隊などと18人態勢で捜索したが、降雪による視界不良などで午後2時40分ごろ打ち切った。4日朝に再開する。

 また、3日午後4時ごろ、蔵王温泉付近とみられる場所から、自称台湾出身でアルバイト女性の黄詩雅さん(34)が「視界が悪い。山小屋に避難している」と宿泊先の関係者にSNSでメッセージを送った。

 山形署によると、黄さんは昨年末から今春までの予定で蔵王温泉の宿泊施設で住み込みで働いており、仕事が休みだったこの日は午前10時ごろ、同僚に「スキーに行く」と伝えて出掛けたという。当時はスキーウエアの上下を着ていた。同署は降雪のため捜索を開始していない。

 山小屋は地蔵山頂駅から熊野岳や刈田岳の間に複数あり、4日朝から捜索する。同署は「現時点で2人の関連はないとみられる」としている。【渡辺薫、江連能弘】

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