https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200203-00000003-withnews-sci

九州最大の商業地である福岡市の天神地区。閉館する「天神ビブレ」と「天神コア」のために、
周囲にある複数の商業施設が出した垂れ幕がネット上で注目を集めています。
それぞれの言葉でメッセージを贈っているのです。実施の経緯について取材しました。


天神の各施設に垂れ幕が

2月11日に閉館する天神ビブレと、3月31日に閉館する天神コア。

隣接する福岡ビルと同時に建て替えて、一体的に開発して大規模な複合ビルになる予定です。

先月28日、近くにある商業施設「イムズ」の壁面に、「コアで(ビ)ブレない天神のライバルよ、永遠に。」
と書かれた垂れ幕が出されました。

福岡パルコは「再会、楽しみにしています!」、ソラリアプラザは「たくさんの思い出をありがとう! 
天神のカルチャーを引き継ぎます」といった具合です。

これらに応えるように、天神コアと天神ビブレにはこんなメッセージが出ています。

「44年間お世話になりました! 天神の未来に夢をたくします。」(天神ビブレ)

「ありがとう! 大好きなまち『天神』 これから大きく生まれ変わります。」(天神コア)


都心界が企画

垂れ幕がツイッターで紹介されると、「やっぱ、福岡はよかね!」「泣いてます」といったコメントが寄せられています。

この取り組みは、天神地区にある16の大型商業施設・店舗が加盟する「都心界」が企画したものです。

経緯について、都心界事務局の担当者はこう説明します。

「誰からともなく垂れ幕を作ろうという話になりました。デザインや書体は共通ですが、
メッセージはそれぞれの施設・店舗で考えたものを掲出しています」

垂れ幕に決まったのは、昨年のラグビーワールドカップや、安室奈美恵さん引退の時に連携して出したことがあったから。

今回参加している12施設すべてが垂れ幕というわけではなく、パネルやポスターを設置しているところもあるそうです。


イムズに聞きました

「コアで(ビ)ブレない天神のライバルよ、永遠に。」という垂れ幕を出したイムズ。広報担当者はこう話します。

「44年にわたって若者たちに支持されてきたビブレさんとコアさんです。その遺産はこれからも天神に残っていくでしょうし、
お隣さんとしてイムズもまだまだ頑張ります、という思いを込めました」

話題になったことについては、「とてもありがたいですし、天神の街の盛り上がりにつながればうれしいです」と話していました。


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