就寝時に靴下を履くことについては、「足の冷えを防ぐ」「寒くて欠かせない」「履くと血行が悪くなる」など、様々な意見を聞きます。眠りの質も左右する、“寝るときの靴下問題”について睡眠の専門家に教えていただきました。

冬に靴下を履いて寝る人は約3割

寒い夜が続くなか、就寝時には靴下が欠かせないという人も多いのではないでしょうか。ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、「たまに履く」も含めて約3割が冬は靴下を履いて寝ていることが分かりました。また、より冷えに悩まされやすい女性の方が、靴下を履いて寝る割合が高いようです。

ところが、「足の対策として睡眠時に靴下の着用はおすすめできません」と、『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』の著者で、睡眠コンサルタントの友野なお先生は忠告します。理由は、睡眠と人の体のメカニズムにあるといいます。

靴下が眠りの質を左右する?

人の体には、ふだん体温計で測る「皮膚温度」と内臓など体の奥の温度である「深部温度」の2つの体温があります。これらは自律神経によりコントロールされており、1日のなかでも変化しています。「人は、手足の皮膚温度が上がり熱を外部に放出することで、深部温度が下がって眠くなるしくみです。赤ちゃんは、眠いときに手足がホカホカと温かくなりますね。大人でも、入眠時には指先から深部の熱を放散する必要があるため、指先まで覆う靴下の着用はおすすめできないのです」(友野先生)しかし、足先に冷えを感じるのもよくないといいます。「寒冷刺激で、手足の末端に流れる血液量が減ります。すると、手足からの熱の放出もうまくできず、スムーズに寝つけなくなるのです。また就寝中に不快感から目が覚めてしまうこともあり、睡眠の質を下げてしまう原因にもなりかねません」(友野先生)

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