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中国 グループでの食事禁止 学校は休校 生活影響広がる
2020年2月6日 5時41分新型肺炎

中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、北京市の当局は、飲食店などでのグループでの食事を禁止する通達を出しました。上海では、市内の学校に対して、今月いっぱい授業を再開させないことを決め、感染拡大を抑えるため、市民生活への影響がさらに広がっています。

中国の保健当局、国家衛生健康委員会によりますと、新型コロナウイルスに感染した患者の数は、4日までに中国全土で2万4324人、死亡した人は490人に上っています。

こうした中、北京市の当局は5日、感染拡大を防止するため、飲食店などでのグループでの食事を禁止する通達を出しました。

通達では、すでに予約を入れている場合も、速やかに取り消すか延期するよう指示しているほか、農村部に対しては、記念日や誕生日などの宴会を開かないよう求めていて、違反した場合は厳しく処分するとしています。

北京では旧正月の大型連休が明けてからも多くの飲食店が営業を再開できておらず、今回の通達によって経営がさらに厳しくなることが懸念されています。

一方、上海では5日、市内の学校に対して、今月いっぱい授業を再開させないことを決め、日本人学校も今月16日までの予定だった連休を、来月1日まで延長することにしました。

中国では各地で企業の活動も控えるよう指示が出されていて、経済や市民生活への影響が広がっています。