品切れ状態のトイレットペーパーやティッシュの棚
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香港では新型コロナウイルスの感染から身を守るマスクが品不足に陥っているが、今度はトイレットペーパーに市民が殺到している可能性がある。

  市内の一部地域のスーパーマーケットではトイレットペーパーが入手できない状況で、ソーシャルメディアには空の棚や買い求める客の行列を映した投稿が相次ぎ、品不足をあおっている。

  香港当局は域内市民を含めて中国本土から到着する全員に対し、在宅隔離を義務付ける方針を表明しており、感染拡大防止策を強化している。

  トイレットペーパー不足の原因は現時点で不明だが、ソーシャルメディアでは中国本土のサプライチェーン(供給網)絡みの停滞の可能性を巡る臆測が飛び交う。香港当局は5日遅く、「うわさを拡散する悪意ある行為」がコメやトイレットペーパーなどの品不足を招いたのは遺憾だとし、新型コロナウイルス対策が中国との境界を越える貨物の移動に影響しないと説明した。

  香港のトイレットペーパーメーカー、ビンダ・インターナショナル・ホールディングス(維達国際)と一部スーパーマーケットチェーンに6日に取材を試みたが現時点で返答はない。ビンダの株価は6日午前の取引で一時8%上昇し最高値を付けた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-06/Q598B1T0G1KW01
2020年2月6日 13:36 JST