厚生労働省は10日、新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、新たに65人の感染が確認されたと発表した。9日にも6人の感染が判明しており、3日夜の横浜港到着以降、感染者は計135人に上った。同省は船内で感染が拡大している恐れもあるとして、船内で待機する約3600人全員を対象に下船前の検査を検討している。

 1月20日に横浜を出港した同船は、香港やベトナムなどを巡った後、横浜に帰港。横浜で乗船し、途中の香港で下りた香港在住男性が同ウイルスに感染していたことが判明したため、同省は2月3日から全乗船者3711人の船内検疫を行い、健康状態を確認した。

 当初は発熱やせきの症状がある人(有症者)や、有症者と長時間行動を共にした人(濃厚接触者)ら計273人についてウイルス検査を実施し、7日までに61人の感染が判明。同省は船内での感染拡大を防ぐために、ウイルスの潜伏期間などを考慮して5日から原則14日間、乗客らに個室内にとどまるように求めてきた。だが、その後も体調悪化を訴える人が相次ぎ、追加検査を行うたびに感染者が増える状況となっている。

 9日に感染がわかった6人中、5人は乗員。乗客のいる個室に食事を届けるなどの仕事を行っていた可能性もあるが、同省の担当者は「乗客に感染が広がるようなことは一切していない」としている。10日判明分も含めて、感染者は順次、医療機関に搬送される。

 現在、船内では約3600人が待機を続けているが、高齢者が多く、持病などで体調を崩す人も続出している。菅官房長官は10日の記者会見で、「80歳以上で体調が優れない方などにできる限り検査をする方向で対応している」と述べた。

 下船前に全員に検査を行うべきだとする声も高まっており、加藤厚労相は10日の閣議後の記者会見で、検査機関の能力に限度がある点を考慮しなければならないとしつつ、「できるのであれば、(全員検査を)やっていきたいとは思っている」と話した。

2020/02/11 09:04
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【菅官房長官】クルーズ船、乗客乗員全員のウイルス検査「現状では厳しいものがある」 ★7
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1581337603/
【クルーズ船】乗客「全員を検査して欲しい」
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1581169832/