【北海道地震】色丹島 ロシア人住民「驚いて飛び起きた人もいた」震度4 津波の心配なし


北海道で震度4 津波の心配なし
2020年2月13日 19時51分


13日午後7時34分ごろ、北海道で震度4の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
▽震度4の揺れを北海道の根室市、標茶町、別海町、標津町で観測したほか
▽震度3の揺れを北海道と青森県、岩手県、それに宮城県の各地で観測しました。

また震度2や1の揺れを北海道や東北、関東、それに静岡県の広い範囲で観測しました。

気象庁の観測によりますと震源地は択捉島南東沖で、震源の深さは160キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.0と推定されています。

色丹島 ロシア人住民「驚いて飛び起きた人もいた」

北方領土の色丹島の穴潤(あなま)に住むロシア人住民はNHKの電話取材に対し、「30秒ほどの横揺れを感じた。このような揺れはここ数年感じたことのないようなものだったので、近所の人たちも含めて、驚いている。家も揺れて、食器が落ちて割れたが、今のところ大きな被害は確認できていない。近所の人の中にはすでに寝ていた人も多く、驚いて飛び起きた人もいた」と話しました。

専門家「震源が深い異常震域の地震」

今回の地震について、東京大学地震研究所の古村孝志教授は「震源が160キロと深く、陸側のプレートに沈み込んでいる海側のプレートのさらに内部で起きた地震だ。こうした地震は“異常震域”といわれ、地震波が伝わりやすいプレートの内部を通って揺れが遠くまで伝わった」と話していました。

そのうえで古村教授は「地震の規模は大きかったものの、震源が深い“異常震域”の地震は、比較的余震が起きにくいのも特徴だ」としています。